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密儀は秘密を意味する

ギリシア語mystrionに由来。

これが、人知を超えた「奥義」または「秘義」の意となる。

ただし、密儀宗教における「密儀」は、「奥(秘)義」にあずかるための「秘密の宗教儀礼」の意(したがって「密儀」は「秘儀」と同義)。密儀宗教は、宗教儀礼の秘密保持を宗紀とし、古代のギリシア、とくにヘレニズム時代のローマ世界に広く隆盛をみた諸宗教の総称である。

これは元来、穀物の豊穣(ほうじょう)を祈願する自然宗教を基盤として成立した。

すなわち、植物の枯死からの再生を願う宗教儀礼が、植物の人(神)格化とともに人間の運命にかかわる儀礼に転化され、死すべき人間に永遠の命(神化)を保証するものになる。

この宗教儀礼(祭儀)は、入会儀礼と本儀礼とからなり、前者には断食や洗礼、後者には秘教の伝授(多くの場合神話を素材としたドラマを介する)、聖物の捧持(ほうじ)、聖なる結婚の秘儀などが含まれる。

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